こぐれみわぞうのプチ日記


2004/12/16(thu)事故か自己かの責任

今ではたいていの人が知っている韓国の人気俳優が来日した際、滞在ホテルに集まったファンたちがケガをした報道を聞くたびに、間髪いれずにぜひとも聞きたい言葉があるのだが、残念ながらまだ一度も耳にしていない。「自己責任」ってのはここで聞きたいんだけどなあ。

あれほどの人気を博しているのだから、単なる滞在中のホテル周辺にでも行こうものなら、その受け入れ態勢など万全なはずもなく、何かしらの不具合が生じても当然だし、大人だったらそうなる可能性くらいは予想がつくよねえ。自分の勝手で俳優のプライベートなエリアにまで近づいているのだから、それこそ自らで責任を負ってもらいたいと思うのですが。

人気商売ゆえに、ファンが負傷した「事故」の責任は俳優が負っているそうで、最も慕われながら最も迷惑を被っているこの俳優に対して、これまで特に興味は持っていなかったのだが、ここにきてなんだか気の毒に思うようになってきた。

ファンが踏み込んではいけない境界線ははっきりとあるし、ファンはそれがどこなのか自分で見極めるべきだし、踏みとどまらずに入り込んでいけば、それがズカズカとした土足であろうと、巧妙な忍び足であろうと、入られた側にとってはいい迷惑でしかなく、たいていは歓迎しないものだが、入った側はといえば、まさか自分が迷惑をかけているとは思いもつかない場合が往々にしてあるわけで、そうなるとやはり人気商売の場合は、とりあえず愛想よく接してしまうのだ。

幸い、シカラムータや周辺ミュージシャンのライヴを見に来てくれる皆さんの99.99%は、実に良質なお客さんたちばかりで、勝手に誇らしく思ってるくらいです。もっとも、熱狂させるほどの人気は持ち合わせてないんですけど、顔の見える距離で音楽を届けられるというのは、かなり幸せで、恵まれた環境であるにちがいないですね。ありがたいことです。ありがとうございます。いつも。

[link:3] 2004/12/20(mon) 17:45


2004/12/19(sun)ジァンジァンの楽屋にて

ジァンジァンがクローズしてからずいぶん経ったが、初めてその変身した場所に行った。5人のアーティストが20分の持ち時間でソロをやるという、AYUOさんの企画で、大熊さんも声をかけてもらった。5人の絡みはいっさいなし。「せっかくなので最後に共演者全員で」などと意義など考えずにセッションをやらされたりすることが往々にしてあるのだが(ただ同じ場所にいるだけで一緒にやらなきゃいけないなんて安易すぎる!)、きょうはさすがに潔い、いい企画だった。

三味線の高田和子さんは2曲演奏されたのだが、その声はピンと張っていて心地よく、2曲目はもはやプログレで素晴らしかった。明日は正統派の演奏会に出られるそうだが、チラシを拝見したところずらり懐かしい曲名が並んでいてびっくり。山田流筝曲の「岡康砧」という曲は、わたしが師範名取を襲名した際の披露目曲だったのだ。

巻上さんはあいかわらずおもしろくていうことなし。きっと日々いい時間を過ごしているのだろう。どんなこともスポンジのように吸収して咀嚼して消化(昇華)し続けているように思う。健やかで勢いのある氣がからだ中にみなぎっているように感じた。表現者としてここまでの境地にたどり着けたら最高だ。

大熊さんには珍しいソロライヴだったが、滅多にひとりではやらないわりに、なかなか聴かせてくれるいいライヴだった。ぜひ2丁吹き極めてくださいよ。大熊さんしか出せない音の2丁吹き。

そういえば、この「公園通りクラシックス」が「ジァンジァン」の楽屋だった頃の今から10年前の歳の瀬に、はじめてここで巻上さんに会ったのだった。そのときはただひと言あいさつしただけでしたが、とても感慨深くて、つくづくいい10年だったとうれしい気持ちになりました。

[link:4] 2004/12/20(mon) 18:00


2004/12/20(mon)オープン

cicala-mvta.comに移転しました。おめでとうございます、ありがとうございます。まだ誰も言ってくれないので、自己完結しときました。

さて、これからここを管理するのはなにをかくそうわたしです。もうね、すべてのお膳立てはシステム開発担当のU5さん(bloc考案・開発)がやってくれてるので、スーイスイといい按配に進行できてますいまのところ。
ま、がんばるんで、どこまでできるか見張っててください。

それにしても今回の風邪はきっついわ。ようやく治ってきましたけど、一時は体もすっかり弱り果て、声も出なくなり、妖精ボイスのまま死んでいくんだと思いました。
そして、私にはもうひとつ、9月から気になって気になってどうにもこうにもこれって病気だろ、という症状があって、もし当たってた場合はマジでヤバかったんですが、さっき、病院で検査結果を聞いたところ、
「セーフ」
でほっとひと安心。
でも、本当はひと安心どころじゃなくて、月9も涙なしには見られないくらいエライ心配の真っ只中でした。皆さん、体にだけは気をつけてくださいよ。

っつうわけで、ニューHPもよろしくです。

[link:5] 2004/12/20(mon) 18:25


2004/12/21(tue)骨太なうた

趙博(パギ)さんのライヴに大熊さんがサポートで出演、名古屋から東京、京都、神戸とツアーをするのですが、今日は東京でのライヴ。
久しぶりに聴いたパギさんのうたは、以前からの鋼のような強さを更に増しつつ、包み込まれるような温かさまでも感じられて、うたがじんわりと染み込んできた。言葉に嘘のない人だからこそ歌えるうた。特に、従軍慰安婦の歌やヨイトマケの唄などは、その風景がはっきりと見えてきて涙。パギさんにしか歌えないうたをしっかり聴かせてもらいました。

ゲスト出演の中山千夏さんの歌声はブリリアント。極めて不特定多数の人々の耳に届けてきた声というのは、こんなにも輝くものなのか。

きょうはまだテンション低め。思うようにあがってこない。不機嫌そうに見えてもそれは体調のせいなので、気にしないでください。

[link:6] 2004/12/22(wed) 04:09


2004/12/22(wed)笑いと免疫力

今月の大半は風邪で体調を崩して過ごしてしまった。例年に比べてずいぶんとひどい症状だったのですが、思えば笑いが足りてなかったのが原因かも。そういえば、先日のシカラムータリハで、久々になべちゃん(渡辺明子)に会ってひと笑いふた笑いしただけで、その日はけっこう快調になったのだった。

昨日の帰り道、40代くらいの男性2人組が向こうからふらついた足どりで笑いながら歩いてきて、
「カタキは吉良上野介(きらこうずけのすけ)だぜ!」
「くーっ!(←悶絶)」
なんて盛り上がっていたのを見て、なんだかうれしい気持ちになってしまった。毎日お勤めをがんばって、一年の締めくくりにおいしいお酒でも飲んだのかな。

残り1週間くらいで笑い足りない分を挽回せねば。なべちゃん、よろしく!

[link:7] 2004/12/23(thu) 03:55

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