こぐれみわぞうのプチ日記


2005/06/10(fri)感謝の日

久々の日記がまったくの私事で恐縮ですが、おかげさまで今日無事にひとつ歳をとることができました。
メッセージを寄せて下った皆々様、お忙しい中本当にありがとうございました!
おひとりおひとりにお返事送っていたらあっという間に時間が経っちゃいましたー。嬉しすぎ!ホントにたくさんの皆さんからうれしいメッセージを頂戴したこと、しかもそのひとつひとつがとーってもハッピーであったかいメッセージだったこと、あらためて心から感謝しつつ、今も大感激中です。

今日は実家でお祝いしてもらってきました(笑)
このケーキの周りには、元気な家族が笑って揃っていてくれたのもかけがえのない喜びです。

さて、この1年もはりきっていきます!
どうぞ皆さんよろしくお願いしまーす!

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[link:95] 2005/06/11(sat) 00:07


2005/06/14(tue)オーブンミトン

ウチの事務所から本気でダッシュかけたら5秒で着くだろうというほど激近の場所に、世界で一番おいしいケーキ屋さんがあった。
もはや「あった」と書かなければいけないのが実に残念ながら、今や全国区で知られるようになったパティシエの小嶋ルミさんのお店「オーブンミトン 」は20年近くこの町でケーキを作り、14日を最後に閉店してしまった。

オーブンミトンを最初に見つけたのは大熊さんだった。10年近く前のことですが、当時のお店は今とは違う場所にあり、ウチの事務所もまだ別の場所の頃で、確か看板には「ケーキ工房 オーブンミトン」と書いてあったように記憶している。手作り感あふれる素朴な雰囲気にはまるで鈍感だった私は、当時のお店の飾り気のない様子にほとんど興味を示さなかったのですが、
「あそこのケーキはまちがいなくおいしいと思う」
と常々大熊さんが言っていたので、あるとき通りかかったついでに買ってみたのが初めての出会い、まさに目からうろこが落ちるかのような衝撃的なおいしさを味わってしまったのだ!

「だってまちがいないと思ったんだもん」
と半ば得意そうな大熊さんに、諸手をあげて降参、もっと早くに買いに行けばよかったと、ひと口食べた瞬間から悔やんだ。

その後まもなく、当時のお店から徒歩10秒ほどの場所に新店舗がオープン、今から思えばそれを追いかけるかのようにウチの事務所も移転、以来今日までの数年間、猛ダッシュで5秒の場所に、世界で一番おいしいケーキ屋さんがあったわけだ。

ここのケーキはどれも究極なくらいにおいしい。使っている素材はどれも厳選したものばかりで、シンプルでも質の良い材料のみで作っているうえ、甘味のバランスが絶妙、各素材を知り尽くしてそれぞれの良さを最大限に引き出し、最高の素材で最高のハーモニーを奏でるかのような、もはや芸術作品といえるケーキだけが、いつもショーケースに並んでいた。
そして、どれをとっても「世界一おいしい」と言えるなか、更に抜きん出ていたのがシュークリームだった。

そのシュークリームがあんまりおいしいので、あるとき、お店に出ていたパティシエの小嶋ルミさんに、
「今まで出会ったシュークリームのなかでダントツにおいしいです!」
と興奮して伝えた。すると、遠慮がちにお礼を言いながら、
「毎回気合いを入れて作ってるんです」
と答えてくれた。そのときの目の強さ、美しさは、あとにも先にも見たことがない。この人だからこれだけ見事なケーキを作れたのだ、と実感した。ケーキの神様だったのだ。

そのうち、そのケーキのおいしさを万人が放っておくはずがなく、小嶋さんはますます多忙になっていったようだった。いろいろなメディアで姿を見られるようになったなか、とある雑誌で、
「最高においしいモンブランを作りたい」
と言っていたのを偶然見つけた。それまでは、どんなに評判のモンブランでもあまりおいしいとは思ったことがなかった私は、それからしばらくの間、お店の前を通る度にショーケースの中に釘付けだった。

そしてついにモンブランが登場、満を持して買いに行った私を、十二分に受け止めてくれる、やはり最高のモンブランだった。そりゃそうだ。小嶋さんこそ、満を持してショーケースに並べたんだものね。
更に驚くことに、今思えば、どんなに忙しくなっていっても、どんなにお店が賑わうようになっていっても、ケーキのクオリティは高いままどころか、更においしさを極めていった。

先月、6/14に閉店と聞き、最後にまた小嶋さんに、残念な思いと今までの感謝を伝えた。するとまたいつものように遠慮がちにお礼を言ってくださったのだが、今回は強さと美しさをたたえたその目に、ただならぬ疲れを見てしまった。あれほどの素晴らしいケーキを20年近く、ほぼ毎日のようにかなりの数を作り続けてきたことは、奇跡だったのかもしれない。そう思うと、オーブンミトンのケーキに出会えたこと、日常生活で世界一のケーキをあまりにも気楽に味わえたこと、そして最高のものを作り続ける姿勢を間近で感じられたことこそ、奇跡のように贅沢でラッキーなことだったのだと、嬉しい思いで胸がいっぱいになった。そしてあまりにも興奮しすぎたせいか、小嶋さんと話している最中、生まれて初めて喉の近くが
「ぶひっ!」
と鳴り、一瞬店内に静寂をもたらしてしまった(笑)。

閉店の今日のために、シュークリームのデラックス版「パリブレスト」を予約して、実家で味わった。本当は初めて見つけてきてくれた大熊さんに食べさせてあげたかったのですが、安心して下さい、大熊さんの分も食べておきました!、というのは冗談で、本当にご安心を!なぜならケーキの神様による世界一のケーキは、今後、併設のレストランのデザートとしてか、予約さえすればホールで味わえるとのこと、定期的な頒布も始まるそうです!

オーブンミトン、小嶋さん、スタッフの方々、皆さんのおかげで最高においしいケーキを味わえました!長い間おいしい思いをさせていただきありがとうございました!本当におつかれさまでした!

[link:96] 2005/06/15(wed) 01:51


2005/07/25(mon)「ヒーのワルツ」

ふちがみとふなとのニューアルバム、「ヒーのワルツ」が届きました!
さっそく拝聴、CDがプレイされて、ものの数秒でうならされる実に豊かな響き。ヴォーカルとベースのたった2人しかいないのに、奏でていない音までも聴かせてくれるなんて、本当に奇跡のようなお2人です。15曲、それぞれが本当に素晴らしい。

ふちふなのレパートリーはかなりの数だと思うのですが、純ちゃんの曲は、「これってスタンダードの曲じゃなかったのか!」と驚くほど、素敵な曲ばかり。特に「愛さずにいられない」はまちがいなくスタンダードの名曲だと思い込んでいました。
かつて生まれていまや名曲として歌い継がれる曲があるように、今こうして名曲が次々に生み出されているのを間近にしていられるなんて本当にすごいことだ!ふちふなを聴くたびに、ここにこうして暮らしていられることが更に幸せに感じられて仕方がないのですが、ふちふなの音楽に、お2人に出会えたことが本当にうれしいご縁だとあらためて感謝。

どの曲も大好きなのですが、「静かな夜」は特にこう、じわーっとね。それから珍しく船戸さんヴォーカルが聴ける「Awake」、すばらしい。

ずっと先の将来も、ふちふなの曲は歌い継がれているはず。新たな名曲がここに詰まってます。

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吉田ハウスレーベルYHL-007 ¥2,625税込、配給:メタカンパニー

[link:97] 2005/07/27(wed) 00:26


2005/08/06(sat)妻沼から世界に誇る娘チンドン隊

NET CHEW SHOW!も無事終了した模様で、おかげさまで元気になりました。

今年も「めぬま祭り」出演の高田演芸宣伝社さんに、大熊さんも呼んでいただいたので、わたしも見学に。
昨夏、初めて生でこの娘チンドン隊を拝見/拝聴して、全身総鳥肌、号泣しそうなくらい感動しまくったのですが、今年もまた始まってまもなく号泣ポイントきました。なんでかなあ。まったくこう説明がつかないのだけれど、ものすんごい感動が襲ってきて、もう、わんわん泣きたくなってくるのです。
こんな素晴らしいちんどんを元気に聴きに行けて、本当によかった。

ちなみに、チンドン太鼓3丁は高田家の実の三姉妹、ゴロスはお嫁さん、サックスのひとりは弟さん、もうひとりは西内隊の隊長・西内徹氏、クラリネットで大熊さん、という顔ぶれでした。

ああ、もう、なんだかどうまとめたらいいのかわからないくらい、激しく感動に打ち震えた、ある意味、きょうも熱中症にかかった一日でした。

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[link:119] 2006/07/05(wed) 18:17


2005/08/13(sat)青春の1ページ

翌14日のシカラムータ@白州に備えて、前日から車移動。大熊さん運転の機材車に、檳榔姉妹便乗。
ホントは、朝から「クーリヤッタム」という南インドの最古劇のワークショップがあったので、それに参加すべく早朝出発を目指したものの、予想通り撃沈。ワークショップの成果をさっそくステージで見せようと思ったのに(←得意の付け焼刃(笑))叶わずがっくりするのも束の間、檳榔姉妹の渡辺明子さん=通称なべちゃんが突然、ヒューマンビートボックスと化し、シンセタムしか出ないヒューマンビートにさんざん笑かされたり、
「『ゆかたで豊かな屋形船』って3回続けて早く言える?」
と自作の早口言葉に翻弄されたりで、かと思えば、ぺろーんとおなかを出しておやすみになられていたり、でも私が見た瞬間に飛び起きてみたり、おそらくこの夏、国内では間違いなく最も爆笑度の高い旅路がスタート。

そんなわけで一路白州へ、というわけもなく、途中、この間お世話になった甲府の桜座に寄ってお昼をいただいたり、気になっていた古着屋さんに立ち寄ったりなどして、夕方ようやく白州に到着。と、すぐに巻上(公一)さんに遭遇。今年は出演されなかったのですが、ご家族で遊びに来ていて、友だちでもある奥さんと、息子君にも再会、すっかり大きくなって、ますます巻上さんに似てきて、なんだかとっても嬉しくなった。類い稀な才能の持ち主が、次の世代へとしっかり大切なものを伝えている様子に、やっぱり未来は明るいにちがいない、と思えた時間でした。

みんさんの踊りもタイミングよく見ることができ、そのあと、宿に移動する途中、河原に立ち寄り、チンドンとクラリネットとゴロスで、やっぱり笑いながら練習。なべちゃんのゴロス、これがなかなかに素晴らしくて、リズムやらグルーヴやらには人一倍うるさい大熊さんもベタ惚れ。演奏に集中しすぎておかしな按配になるあたり、私にとっても他人事とは思えず、いずれ「なべごろー」をフィーチャーしたいと、笑いながらかたく心に決めたのでした。
一方、久々に自然とたわむれようと、半袖半ズボンのまま、
「うわーい!きゃーきゃー!」
とか言って(←ホントに)草むらに駆け込んでいった大熊さんは、案の定、虫に刺されまくり。どう見ても無防備すぎだっつうの。

夜は、バリのガムラン+舞踊を鑑賞。森の中で、こんなに素敵なプログレを聴けるとは思わず、大興奮。特にみんさんが踊ったときの、新曲のようなものにハートわしづかまれました。
それから男性の踊り手さんが、「野戦の月」の桜井大造氏にそっくりでびっくり!ご存じの方は分かると思いますが、大造さんのお顔つきはインパクトが強烈で、実はこれまでにも、様々なステージで大造さん酷似の方々を見てきたため、やはり各地に大造さんはいるんだ、と思っていたら、大熊さんが、
「いや、もう、『大造』っていう型があるんだよ!」
と、やっぱり笑いながら力説してました。
それにしても素晴らしかった。こういう鑑賞体験ができるのも、白州ならではだー。

で、そのあと、すぐ近くに常連のお客さんカップルの別荘があると聞き、ちょっとおじゃましに伺ってみたところ、なんとも素敵なお家で感激!外装や内装ばかりか、造りそのものが独特で、よくある南欧風なんかではなく、ここにしかない実に素敵な雰囲気。そこかしこに置いてあるオブジェも、ひとつひとつがおしゃれなうえ、テラスでお食事を、と誘ってくれた。ちょっとお茶くらいの気分で来ていたものの、すっかりおなかがすいていたこともあり、何より居心地の良さに負けて、お言葉に甘えてしまった。
出てくる料理はどれもおいしいし、ワインもおいしいし、お水は大好きな炭酸水だし、なに、ここ、プロヴァンス?ってくらいの快適さ。極めつけはBBQ、しかもテラスで炭火で焼いたわけよ。白州産の野菜もおいしかったけど、チキンが激ウマ!かつてボーイスカウトだった大熊さんが、久しぶりにハッスル感満々でまきわりをしたり、なべちゃんのヒューマンビートボックスを聴いたり、わたしがフォースを見せたり、そんなこんなで談笑というか、談大笑するなか、温泉をひいたお風呂もいただいたりして、もう言うことなしの最高の時間を過ごさせてもらいました。Tくん、Aちゃん、本当にありがとう!
なかでも一番の思い出は、みんなで星空を見上げたこと!なんか、すっごい明るい未来のある若者たち、って感じで目キラLラさせて、もう青春のど真ん中。で、青春を謳歌してるうちに、気がついたら時計は4時前でした。ま、青春だからね。

[link:99] 2005/08/25(thu) 17:47

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