こぐれみわぞうのプチ日記


2006/05/21(sun)宝もの3種

先週土曜日は、28日に控えた「マハラジャン」というダンスイベントのリハーサル見学@新宿村スタジオ。
シカラムータでも何度か踊ってもらっているタカダアキコちゃん率いる「高田大サーカス」に、ジンタらムータがご一緒するのですが、リハを見ながら、どうにもこうにもワクワクしてたまらない。
大人数で踊るだけでも見応えがあるのに、踊り手さんひとりひとりが実に魅力的で、それをまとめるアキコちゃんの魅せ方もさすがに見事で、こういうダンスならこちらもやり甲斐があって楽しい。
これはたくさんの人に見せたいところですが、どうやらチケット売り切れだそうです。

夕方、急な雨のなか、新宿駅へ。
明日は長野県佐久の小満祭で、高田宣伝社さんからお誘いいただき、チンドンの練り歩きをご一緒させてもらうため、昨夏に他界されたお母さんにお供えしてもらおうと、香りの良さそうなお線香を買いに小田急へ。
仏具売場のお年を召された男性の店員さんがとても親切で、ほんの10分程度のお買い物ながら、心温まる時間を過ごさせてもらった。
高齢化は、得てして深刻な問題として取り上げられることばかりですが、人生を長く生きていらした人には、その分の知識や知恵があるもので、ほんの数十年生きてきた程度の私たちにはなかなか身につけることのできないかけがえのない宝物だと思う。
歳をとるにつれて、からだがあまり動かなくなっていくのは、もしかしたら、そうした知恵や知識の宝物に、若い人たちがいつでも触れられるようにしてくれているのかもしれない。
介護問題などと共に、年の功という宝物をもっと尊重して活かせる社会づくりを考えていくことも必要なのだろう。

夜は千歳烏山で京劇鑑賞。
張春祥さんという役者さん率いる新潮劇院という在日劇団の公演。
この役者さん、プロフィールを見てみたら、野田さんのお芝居や自由劇場などにも出演されたりしているようで、おそらく過去にどこかでその姿を拝見してるんじゃないかな。
会場は観やすい大きさで、満席の大盛況。
このところ、広東オペラや京劇の音楽、特にあの尻上がりに高い音になる銅鑼の音に完全にヤラれているため、生の演奏に、興奮と歓喜でアタマがクラクラ。
以前香港の街で広東オペラを観たときの、延髄にくるような快感!
演技のほうもこれがなかなか素晴らしくて、京劇ならではの迫力と躍動感に圧倒されまくり。
女優さんによる娘役は、本当にかわいらしくてこれにもクラクラ(笑)。
こんなにおもしろい中国の宝が、あまり広く楽しまれていないというのは実にもったいない。
歌舞伎座のように、いつも上演している劇場があってもいいんじゃないかなあ。まあそれは無理でも、公演数が極端に少ないような気がする。
皆さんも機会があったら、ぜひ京劇観に行ってみてください。
本当に楽しめます。


そして日曜日は朝4時起きで、長野県の佐久へ。
昨年に続き今年も、大熊さんと共に、小満祭での高田宣伝社の練り歩きにご一緒させていただいた。
高田宣伝社といえば、「東京チンドンvol.1」というCDに収録された、いまや伝説になりつつある、日本の宝と高らかに誇れるチンドン屋さんだ。
家族総出のチンドン隊、しかも娘チンドン隊ゆえ、その華やかさたるや目を見張るほどですが、それ以上に驚かされるのはそのグルーヴのすごさ。
ハンパなすごさじゃないこのグルーヴィーなリズムは、聴くたびに舌を巻くばかりか、なんともいえない感動がこみ上げてきて、涙が出てくるんです。そんなグルーヴ出せる人たちなんて、めったにいない。

この日は、高田光子さんをはじめそのご姉妹による3台のチンドン太鼓に、高田家のお嫁さんと不肖私による2台のゴロス、高田家息子さんと木村真哉氏による2本のサックス、大熊さんのクラリネットに、今年初めて、高田家の甥っ子さんがサックスでデビューという、まるでタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのような編成(笑)。
いや、実はこれ、冗談なんかではなく、「日本のタラフ」として売り込んだら、世界中からひっぱりだこになるんじゃないかと、真剣に本気で思えるほど。

ステージで演奏はしないのですが、練り歩きが実に見事で、チンドン隊が交互に右左へ交錯しながら前へ進んでいくのが、本当に美しいんです。
私は、4人のお姉さん方の後ろについて前から5番目で、1番前の光子さんと3番目のお姉さんにあわせようとするのですが、お姉さん方は動きがピタッとあっていて、右から左へくるりと身を返すタイミングなど、掛け声でもかけているのかと思うくらいにぴったり(実際にはなんの合図もなし)。
また、光子さんのチンドン太鼓の後ろに、横一列で並んで、揃ってボックスを踏んで踊りながら演奏するのですが、そのボックスにも独特のノリがあって、私はなんとか動きを揃える程度(苦笑)。
とにかく、特筆すべきことだらけの日本の宝に混ぜてもらって、嬉しい、楽しい、感動で胸がいっぱいの、人生においてこんな素晴らしい経験はいったい何回できるんだという貴重なこの日、最高に嬉しかったのは、終わった直後、みどりお姉さんが、
「上達したねえ」
と言ってくださったこと!このひと言で疲れも一気に吹っ飛んだ!

佐久からの帰り途中は、下仁田温泉でひと風呂。
まだ明るいなかで露天風呂にも入れて、すっかりいい気分。
おかげで車中はずっと眠りっぱなしでした(笑)。
その一方で、往きも帰りも運転してくれた大熊さんは相当疲れた模様。
これだけ世話になりっぱなしだと、大熊さんの老後はちゃんと介護してあげないといけませんね(笑)。
その分、何聞いても答えられるように、しっかり年の功を身につけておいて下さい(笑)。

116.jpg 800×539 (original size)

写真は、高田宣伝社勢揃い。
左から、チンドン隊の先頭を務めて下さった堀口さん、光子さんのお姉さん、光子さん、みどりお姉さん、その後ろは木村氏、お嫁さん、大熊さん、みわぞう。

[link:116] 2006/05/22(mon) 23:37


2006/05/28(sun)マハラジャン→『音の力』出版記念パーティー

日曜の昼間は、ベリーダンスの大きなイベント「マハラジャン2006」にてジンタらムータとして出演。
タカダアキコちゃん率いる13人のダンサーさんたちとの共演で、とても楽しくやらせてもらいました。
特に、個人的な希望で叶えて頂いたChoo Choo Train(縦1列になって上半身でぐるぐる輪を描くやつ)、あんなに素敵なダンサーさんたちを後ろに従えさせていただいたなんて、ホントに贅沢でした!

Millaさん、SHENAさん、Aggie☆さん、テコラビヤンカさん、Tamakiさん、Mikiさん、Suzさん、Nishimiさん、ジュンコさん、西水ルカさん、ハナヨシファさん、モコさん、アキコちゃん!
おひとりおひとりが本当に素敵で魅力的でかわいくて麗しいうえ、むちゃくちゃいい人たちで、わたくし感動しまくりでした!
控え室で、みんなお互いに、かわいい、かわいい、言いながら、もっともっと素敵になっていく様子が素晴らしかった!
皆さん、なーんでそんなにかわいくて美しいのですかーっ?!
普段、何食べてるのっ?!何塗ってるのっ?!
なんだかんだと慌ただしくしてしまって、ほとんど交流を持てないまま今日はお別れしてきてしまったのが実に残g念g!
集合写真も撮れなかったなんて、ありえない・・・・チッキショー!!!
せめてぜひ、日を改めて、打ち上げさせてください!
それからこの場を借りて、13人の皆さんに、心からお礼を申し上げます!
お声をかけてくださって、本当にありがとうございました!
おつかれさまでした!!!

(で、少しふれると、実は非常に困った問題もあり、正直なところかなりイライラしながらサウンドチェックをした(ダンサーさんたちは悪くないです!)のですが、ほかの生演奏の人たちは問題なかったのかなあ。舞監の方には救われましたが)

そして夜は中野に移動して、本の出版記念パーティーにて、大熊さん+なべちゃん+みわぞうの小編成での演奏30分弱。
こちらは先ほどの華やかな世界とは打って変わって(笑)、マニアックでアンダーグラウンドな雰囲気。
マハラジャンの会場から瞬時に移動しなければいけなかったので、衣装もバッチリの臨戦態勢状態でパーティーの会場に行ったら、みんながおばけでも見たかのように驚いておもしろかった(笑)。知り合いはびっくりしすぎて転んでくれました(笑)。
更にトゥーマッチなビジュアルを目指したくなっちゃったー。ふっふっふっ。
大熊さん+檳榔姉妹のコーナーの途中に、アンチャンプロジェクトの安場淳さんと宇野世志恵さんも数曲演奏。
お客さんもけっこう来てくださって盛況ななかで、これまた楽しめました。

今日一日つきあってくれたなべちゃんのおかげで、ホントに楽しく過ごせましたー。
意味もないのに笑い合えるって、素敵なことだなあ(笑)。


そんなわけで、「マハラジャン」&『音の力』出版記念パーティーに参加された皆さん、おつかれさまでした!!!
楽しい時間をありがとうございました!



写真は・・・・1枚もないです・・・ううううっ。
せっかく新しい衣装、しかも新緑の季節に合わせたのを用意したのに・・・(涙)


(その後、写真を撮っていらした方から、ご好意でわけていただきました。
こちらのphotoページにアップしましたので、よろしければ笑いにのぞいてやってください(笑))

[link:117] 2006/06/01(thu) 23:52


2006/06/03(sat)「マダムの部屋」

ああ、もう、なんでこうも素敵な人たちが、私たちと知り合いでいてくださるのだろうか。

桃梨の上村美保子さん扮する「マダム」と、JIGEN氏扮する「ヒゲ」(ボーイさん)のたった二人による、唄あり、朗読あり、紙芝居ありの、実に豊かな音の風景が、土曜の夜の下北沢の一角に、まるで宇宙を包み込むかのように広がっていました。

始まってからというもの、終演まで、本当にたっぷりどっぷり楽しませてもらい、気がついたら会心の笑顔でふたりを見つめ続けること度々でしたが、「かもめ」の朗読と唄では、もう、号泣しそうになるのをおさえるため、必死に目を閉じていたのですが、そうすると更にその風景が、ありありと目の前に広がってくるわけですね。
あれだけ表現できて、伝えられて、魂を揺さぶることができる人たちは、めったにいないと思います!
本当に素晴らしい!!!

そんな素敵な人たちの夏のワンマンライヴに、大熊さんに加えて、わたくしも参加させて頂けることとなりました!!!
んぁあああああっ!!!
興奮マキシマム!!!

だってさー、限られたスペースで誰かを呼ぼうと思ったら、普通、チンドン太鼓なんて思わないじゃん。
なのに!、なのに!、あの世界最高素敵大賞グランプリ受賞の桃梨のお二人は、このアホ面チンドン太鼓にお声をかけてくださったわけですよ!

・・・そういえば数ヶ月前、ひょんなきっかけでお祈りをしました。

「私が心から素晴らしいと思うミュージシャンたちと、
 一緒に演奏するチャンスがありますように」

なななな、なんと、あっという間に叶っちゃうじゃないですか!!!
お祈りした甲斐がありました!!!
こりゃあ、叶えた甲斐があったと思われるようにがんばらNIGHT!

そんなわけで、まるで名画を何本も立て続けに見たかのような、溢れるほどの充実感のなか、明日の「田植え祭り」の準備をしようと思います(笑)。
ツノ犬さんに誘ってもらった、高尾のほうで行われるちびっこの田植え大会なのですが、お米って、日本で生まれ育った人のからだのほとんどを形成してきたものでしょ、すごいよね、命の源だもんね。
そんなお米を育て始める最初の一歩に立ち会えるなんて、めでたすぎ!!!
フリージャズならぬ、「フリー田楽」を演奏することになりそうです(笑)。
おいしいお米が育つようにがんばってきます!

[link:118] 2006/06/04(sun) 01:05


2006/07/21(fri)素敵な本、素敵な音楽、素敵なアーティスト

大熊さんが数ヶ月前から携えて熟読していた本を、
ついさっき、わたしも一気に読了しました。


『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから』
志田歩著/雲母書房



志田さん、素敵な本、書いたんですね。
素晴らしい。

玉置浩二さんはもちろん、
安全地帯のボーカリストとして、
他に類を見ない味のある役者さんとして、
ブラウン管でよく見聞きしていましたが、
アーティストとして、こんなにも素敵な音楽を生み出していた方であり、
人として、こんなにも魅力ある素敵な方だと気づくのに、
つい今しがたまで時間がかかってしまったというわけです。

歌手として、俳優として、芸能界では大成功をおさめて、
ダイヤモンドのようにキラキラと乱反射させていた宝石を、
まるでやわらかなケーキであるかのように、静かに手でほぐして、
中に詰まっていたレーズンやらプルーンやら、時にはスパイスに至る、
様々な隠し味を探し当てて見せてくれるような、
志田さんの愛ある視点にいざなわれて、
いまや玉置さんにすっかり夢中!

大熊さんが参考資料として、まさにその著者である志田さんからお借りしてきたアルバムを、
立て続けに数枚聴き通し、聴き返した今、
こんなにも素晴らしく際だつ音楽性が、有名すぎることでかえって、相応の光が当たっていないことに、
首を傾げています。
って、私自身もそのひとりだったわけですが・・・。

特に、安全地帯の『VIII 太陽』というアルバムは、楽曲もアレンジもおもしろかった。
それからご存じの方も多いかもしれませんが、玉置さんのソロアルバム『カリント工場の煙突の上に』
ハートどころか魂まで揺さぶられました。
これを名盤と言わずして何を名盤と言うんだろう。
聴き応えあるどころの騒ぎじゃないぞ。
彼は、まちがいなく、歌うために生まれてきた人だ。

ああ、素敵な本を一気に読んで、素敵な音を一気に聴いたら、
疲れるどころか、ものすごい活力がチャージされた思いです。

わたしたちはどうやら彼を過小評価してます。
いまからだって遅いことはありません、
皆さんもぜひ、この本を読んだうえで、
心新たに、玉置さんの音楽に真摯に耳を傾けてみてください!
何度も食べたつもりになっていたのに、
実はまだ味わい切れていなかった深いおいしさが、
このケーキには秘められています。

[link:121] 2006/07/21(fri) 20:07


2006/08/08(tue)この蝉、秋に飛び立ちます!

シカラムータの初の公式ライヴ盤『生蝉/NAMAZEMI』のマスタリングを手がけてくださっている高橋健太郎さんから、1stマスターをいただいてまいりました。

そしてただいま、ひととおり聴き終えたのですが・・・・・・・


手前味噌で恐縮ですが・・・・・・


シカラムータって・・・・・・・


素晴らしいーーーーーーっ!!!!!!



そう、わたし、シカラムータの、大大大ファンだったんです!!!

95年に「大熊亘ユニット」を初めて聴いて、すっかり惚れ込み、
マネジメントさせていただくようになり、
その後、ステージにまで上げていただくようになってから、
客席でお客さんとして楽しむことから遠ざかっていたのですが、
ああ、なんて素晴らしいの、シカラムータのライヴ!

なにがすごいって、参加してくださっているミュージシャン方の音のきわだち方がハンパじゃないのね!
そりゃそうです。
皆さんそれぞれが、いちジャンルになり得るほどの豊かな音楽性と、
それぞれにしか出せない音色を兼ね備えているんですもんね。


ああ、わたしも客席で楽しみたいっ!!!

『平和に生きる権利』を、客席でも一緒に歌ってくださっているのを聴きながら、つくづく思います!

もう、自画自賛になってもいいや。
ホントに素敵なんだもの、このライヴ盤。


さあ、そろそろ地中から飛び出す頃でしょ、シカラムータ。
土の中から勢いよく飛び出すには、
皆さんのお手を拝借して掘り起こしていただいて、
皆さんに上手におだててもらえるだけでも、
自分たちじゃ予測できないほど高いところまで飛び出していけそうです。
ぜひ、このムーブメント(になるか?!)のひとかどを担って頂いて、
あとあと、

「シカラムータって、ずいぶん前から知ってたぜ」

とか

「このライヴ、観に行ってたぜ」

とか

「大熊さんのMCって、わりとふつうのテンションなんだぜ」

みたいな、ちょっと楽しい気分を味わってもらえたら、
わたしたちも嬉しい限りです(笑)。


このライヴ盤はね、本当の意味で、みんなで作ったライヴ盤だからね。


来て下さった皆さんはもちろん、
来られなくとも心を寄せてくださった皆さん、
それぞれのカタチで支えてくださった皆さんと一緒に、
大事に大事に作り上げる宝物です!


末広がりなおめでたい日に・・・・・・。

[link:122] 2006/08/09(wed) 01:13

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