こぐれみわぞうのプチ日記


2005/10/20(thu)龍の生まれた日

10/20は、マンダラ2で「アノン」のライヴでした。
アノンは、かつてのバンド「変身キリン」の曲を再現すべく結成されたのがきっかけで、その後オリジナルのレパートリーも増やし、各メンバーの引き出しの多さが果てしなく相乗効果を生み出し続けている、実に懐の深いバンドなのであります。

そんなアノンライヴに、知人の水墨画・書を描く柏原晋平くんが観に来るということになり、かねてから念願だったお願いをしてみました。
それは、晋平くんの描く龍を、私のチンドン太鼓に宿らせてもらうこと・・・。
チンドン太鼓を持ってまもない頃から、この太鼓に龍が描かれていたらさぞよろしいだろうなあ、と思っていたのですが、如何せん、なかなか素敵な龍を描く人にお目にかかれませんでした。
ところがあるとき、大熊さんのずいぶん昔からの知り合いで、水墨画を描くという彼に出会ったのです。そして彼の龍を見た瞬間、一瞬でひとめぼれ、自分の太鼓に宿るのはこの龍しかない、と確信してしまいました。

その後まもなく晋平くんにお伺いをしてみたところ、とても快く引き受けてくださり、昨日ようやく実現に至ったのでした。

それにしてもものの1時間ほどで鋲打太鼓、締め太鼓の2面に渡って、2匹の龍がなんともぐわーっと勢いよく舞い昇り続けるという、実にポジティブで、実に強烈な氣のこもった作品を生み出してくれました!
できあがった瞬間、あまりに素晴らしくて、あまりに感動してしまい、充分にその喜びを言葉にしきれなかったのですが、晋平くん、実はわたくし、本当にとんでもなくすごいものを描いてもらっちゃって、気負けしそうだったんです。でもこれからは、この龍がますます勢いよく昇っていくくらいの、がっつり気合い入った太鼓を叩きますね!本当に本当にありがとうございました!!!



で、驚くべきはもうひとつ。
テント芝居集団「野戦の月」でも活躍の、テント芝居界のサラブレッドであり、唯一無二の素晴らしいダンスを踊る、リュウセイオー龍くんがライヴに来てくれたのですが、なんとこの日は龍くんのお誕生日だったのです!
彼のダンスは、まさに魂のダンスそのもので、見ているうちに、心のずっと奥深くまで鷲づかみにされてシェイクされるような、素晴らしい踊りを舞う人なのです。そんな彼が生まれた日に、私のチンドン太鼓に龍が宿ったなんて、運命を感じずにはいられませんでした。



最後に、快く場所を提供してくださった、マンダラ2入口隣のお店「どいちゃん」にも感謝します!
どいちゃんのスタッフさんは、驚くほど親切に対応してくださり、龍にどんどん命が吹き込まれていくのを静かに見守ってくださいました。本当にありがとうございました!
ちなみに、ここのお店は感じがよいばかりではなく、お料理もとってもおいしいので、皆さんぜひ訪れてみてくださいね。


そして晋平くん、本当にありがとうございました!
このパワーたっぷりの龍たちに負けないように、それどころかお互いに切磋琢磨すべく、どんどんアゲてアゲていきたいと思います!



柏原晋平氏のサイトはこちら
【 Cu-i creation -空彙創作- 】http://www.cu-i.jp
それからご自身もミュージシャンでいらっしゃいます
【 Cosui -鼓水- 】http://sound.jp/sound-concept/

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「鼓鳴幡龍」柏原晋平筆

[link:104] 2005/10/21(fri) 08:02


2005/08/16(tue)檳榔姉妹、壁にぶち当たる

2DAYSの疲れを癒す間もなく、今度は21日のクマロックフェスのリハ。
ところが、なべちゃんは、白州で虫に刺されたところがひどく腫れてしまい、病院で診てもらうほど、そして川原で大ハシャギしてるうちに足を刺されまくった大熊さんも、パンパンに腫れまくってすごいことに。で、わたしはと言うと、白州ではまったく刺されなかったものの、なんと六本木の打ち上げ場所で刺されたのがこれまた強烈に腫れてきてびっくり。それでも白州で刺されるよりはマシなようで、
「みわぞうが白州で刺されてたらもっと大騒ぎだよ!」
「そうよそうよ、そうにちがいないわよ!」
と、いろんな人に口々に言われました。もー、おっしゃるとおりですよう!
そんな3人は、大文字とのリハのあと、各自かゆみと闘い、やたらモジモジしながらの檳榔姉妹リハ。オリジナル曲をガツンとぶつけるつもりが、詰めが甘くて先が見えず霧の中、笑ってばかりの檳榔2人も、大熊さんのシリアス加減を前に、次第におとなしくなり、結成して初めて、えらく真剣に話し合いなどをした。

その後、栗コーダーカルテットに負けないくらいミーティングするのを目標にしている檳榔も、場所を変えてさっそくミーティング。笑い9割のミーティングは、まるで遊んでいるように見えがちですが、ところがこれがとっても重要、驚くほどコミュニケーションがとれているから、息がピッタリ合ってくるような気がする気分に。なにより、今、自分たちの目の前にちょっとした壁があることに気づき、
「きゃーきゃー、壁にぶち当たってるー、きゃー!ドンドンドン!(←壁叩いてる)」
とか
「これって今、霧の中なんだよね・・・・・・きゃー!ぼや〜〜〜ん!」
なんて、まるで分かっていないように見えがちですが、檳榔にとっては壁に気づいただけでも収穫だったのでした。
そして、目標としている栗Qにならい、リハよりも長い時間のミーティング終了、帰宅して事務所の冷蔵庫を開けると、新聞紙でいっぱい!取り出して新聞紙をむいてみると、真っ赤に熟したトマトが。大熊さんが野菜をひとつひとつ新聞紙で包んで入れておいてくれたのだ。ホントに女の子みたいに丁寧。

そこでまずは、白州産のトマトとなすとにんにくに、ズッキーニとパプリカ、たまねぎ、herb de provinceを加えてラタトゥイユ作ったら、むっちゃウマーい!!!素材が新鮮なうえ、無農薬ゆえに生き生きしてるので、食べるほどに活力が湧いてくる→もっと食べる→また活力が→更に食べる→チャージ完了→もうひと声食べる→おやすみなさーい!って、最高の幸せだー。

[link:103] 2005/08/31(wed) 18:46


2005/08/15(mon)すっかりヒルズ好き

昨晩のトゥーマッチ飲酒は確実に今朝に響くだろうとドキドキしていたのですが、衣装紛失が気が気じゃないからか、意外とすっきりした朝を迎えられてひとまず安心。とはいえ、衣装袋はやはり見つからないので、詳細な説明を書いた紙を会場全体に回してもらい、一斉捜索してもらうものの、まるで手がかりなし。そもそも、どのタイミングで消えたのか、正直なところ見当もつかず、なんだか神隠しにでもあったような気分。
六本木に移動するまでの時間、思い当たる所を探したものの、やはり見つからず、そろそろ出発しなければいけない時間に。一応、最後に念のため、自分で事務局内を見てみようと思い、部屋に入ってみたところ、なんと、目の前にあるではあーりませんか!えー!なんでこんなすぐ目に付く場所に置いてあってわかんなかったのだろう、と、袋を手にすると、

「バリ舞踊の人の忘れ物」

との貼り紙が。確かにものすごい派手な真っ青の太すぎるベルトとかが入っていたりしたので、そう思われても仕方がないのですが、そうにちがいないと思いこまれてしまったのが凶と出たようだ。いくら詳細な説明紙を回して、目の前にどう見てもそれとしか思えないものがあっても、貼り紙1枚で意識から排除されるというのは、おそらくよほど忙しかったのだろうし、運営スタッフの大半はボランティアさんで、それも入れ替わり立ち代わりという様子で、できることにも限度があったのだろう。そんななか、確保しておいてくれただけでも助かった。なんでも自分の目で確認をすべきなのだなあ、とありがたい教訓を学んで、ホッとしながら、というより、すっかりルンルンしながら六本木へ出発した。ちなみに、身体気象農場で作った、トマトやなす、ししとう、にんにくを、おみやげにたくさん頂いた。この大地の恵みは後日、実においしいごちそうへと姿を変えるのですが、それはまたその日の日記でね。

六本木へと向かう車内でも、なべちゃんのヒューマンビートボックスが響きわたり、途中のSAはちょうどお昼真っ最中の時間だったこともあって混み混みだったものの、道はそれほど混雑せず、渋滞に巻き込まれることもなく、なべちゃんのヒューマンビートに乗って、順調にヒルズに到着。前のイベントの出演者さんで楽屋が埋まっていたりして、なんとなく居場所を探しながら、セッティングまでそれぞれに時間を潰す。手ぶらでうろついていたわたしはアリーナカフェのマンゴーフラッペが食べたくなり、近くでストレッチをしていたパフォーマーの三雲いおりさんに迷わず500円拝借、おかげで楽しい気分のまま時間つぶしができた。

で、ようやく「カバレット・アリーナ」のリハ時間、と、またもや空の様子がおかしな按配に(笑)。スタッフさんも
「ここ数日、雷雨がすごいんです」
とのこと。でも、そんな空模様を心配する余裕などなく、着々とリハを進め、あっという間に本番1時間前、急ぐのが苦手な檳榔姉妹にとっては、なんとかなる時間なのに、物販の準備をし忘れていて、若干パニック。そんなときには、巻きが入って無理だったときに生まれた合言葉、
「巻ける気がしねえ」
を連発して笑いながら、準備を進めるのが、檳榔姉妹のお約束。っつうか、笑ってる時間があるなら準備だけすればいいんじゃん(笑)。
そんなこんなで、ヘラヘラしながらもなんとか準備万端、いざ開演の合図はチンドン太鼓、ヒルズも気持ちよく鳴り響かせてくれて、もー、ヒルズったらいいヤツじゃーん、みたいな親近感でいっぱい。
「ヒルズも大きなお茶の間だった」
とは大熊さんの弁、なるほどそのとおりかも。
シカラムータは数曲演奏したのち、4人のパフォーマーさんたちをひとりずつ迎えて、なかなか見応えのあるステージ。それぞれのパフォーマンスも生き生きとして素晴らしく、司会進行役の三雲いおりさんがその役柄上、
「ヒヒヒッ」
と時折言うのがおかしかった。
で、無事ステージ終了のあとは、シカラムータTシャツ販売大会(笑)。あー、もー、買いに来て下さった皆さん、ゆっくり見ていただく時間がなくて、すみませんでしたー。でも、あの混雑のなか、買ってくださった皆さん、どうもありがとうございました!

その後、ステージ上で記念写真。ヒルズアリーナのスタッフさんたちは親切で、わざわざ照明をくださったり、撮影ポイントを教えてくださったりと、本当に皆さんいい方々ばかり。すっかりヒルズが好きになったのは、これが一番の理由なのだ。

機材を搬出して打ち上げへ移動すべく再び外に出ると、空では雷の大スペクタクルショー!雨はまったく降っていないのに、雷光が立て続けに光りまくり。そういえば、本番中も雨はまぬがれたのか、よかった!
打ち上げ場所のチャイニーズレストランに着くとまもなく、外はどしゃぶり+雷鳴で大変なことに。でもその店内も、ものすごい大きな、とある体の一部分が飾られていたりしていて、ある意味大変なことに(笑)。ところがもっと大変だったのは、その料理の多さだった。食べても食べてもなくならない!お皿がぜんぜん片付かない!のに、料理はまだまだ出てくる!ギャグかと思うくらいの皿数!おかげで、心もおなかも満たされまくって、この日も無事終了しました。

しかし日記長いなあ。それでもかいつまんで書いてるんだから、人生って素敵だー!

皆さん、本当におつかれさまでした!
特にヒルズアリーナのスタッフの皆さん、お世話になりました、ありがとうございました!

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[link:102] 2005/08/28(sun) 02:47


2005/08/14(sun)白州で天国と地獄

なべちゃんと大熊さんと文字通り3人「川」の字になって休んだのも束の間、わたしは8時に起床!というのも、シカラムータTシャツのパッキングをしなければいけなかったのでした。目の前でお二方がすやすや眠っているのに地味にパッキング、よくやった、me!というか安眠妨害だっちゅうの。

お昼は、「ダンス白州」の事務局である「身体気象農場」でいただき、再び、昨晩お世話になった別荘へ。ほんの数時間しか経っていないというのに、またもやおじゃまして、大熊さんの演奏準備や、檳榔姉妹の着替えとメイクをさせてもらった。夜は周りが漆黒の闇といった感じだったのが、昼間にあらためておじゃましたら、とってもいいロケーション!川のそばで、遠くには山々が見えて、お庭も素敵に手入れされて、ホントに居心地最高!あまりの快適さに、昨晩の温泉後並みにリラックス具合が再びピークまで急上昇、すべてが完全にゆるまったところに、
「みわさん、桃食べます?」
「食べるっ!・・・でも、お構いなく・・・」
って、あんた・・・(笑)
檳榔姉妹は、急ぐことがむちゃくちゃ苦手で、特にわたしは焦るともーなんにも手につかなくなってしまうので、今日のようにゆったりと、桃などいただきながら、ライヴに備えることができるというのは、ホントにありがたいことなのでした。

そのうち、快晴だった空が次第に曇ってきて、いよいよポツポツと雨が!でもこれはある意味安心すべきことなのです・・・、そうです・・・、驚異の雨男、ヴァイオリンの太田惠資氏が確実にこちらに向かっているということなのだっ!

そうしてわたしたちが充実した時間をやっぱり笑いながら過ごしている間、大熊さんは楽器の準備を済ませて、電車移動のメンバーを最寄り駅まで迎えに行き、会場におろして、わたしたちをピックアップしに来て、楽器を運んでくれて、と・・・、これってマネジャーの仕事じゃん!自分動けよ、おい!・・・ありがとう、バンマス。

会場にはすでにメンバーが勢揃い、おなじみの顔ぶれはもちろん、久々の太田さんの姿もちゃんと見えて嬉しい、というか安心(笑)。着替えの時間がなさそうだったので、檳榔姉妹はすでにリハから本番仕度でやる気満々、なべちゃんはすっかり女将仕度、みわぞうのバテレン風過剰衣装も笑ってもらえて満足。
ところが、リハが始まってまもなく、雨が本降りに!いやー、伊達に雨男と呼ばれてないわ(笑)。
ステージ上にはテントを張ってくれていたものの、次第に雨水がたまってしまい、いつしか罰ゲームのような状況に。仕方なくリハを一時中断すると、この白州のボス的存在の田中みんさん登場!
「大丈夫。この強い雨はそんなに長くは続かないよ」
と言いながら、きびきびと適確に指示を出し、テントを見事に張りなおしてくれたおかげで、雨水はたまることなく、自然とスムーズに流れ落ちるようになった。檳榔姉妹、みんさんにすっかりクラクラ。素敵すぎる。

まもなく、みんさんの言ったとおり雨足が弱まり、リハもそこそこ済ませ、ダンス白州のカフェからラタトゥイユのお弁当をもらい、いざ本番。昨年に比べてお客さんもたくさん来てくださり、なにより自然の中でほぼ勢揃いのメンバー(川口氏は旅担当なので欠席でしたが(笑))で、実に気持ちよく演奏させてもらった。関わってくれたすべての皆さんと、心を寄せてくださった皆さんに感謝。本当にありがとうございました。

で、メンバーのほとんどは多忙も多忙のため、数名はすぐに電車で帰京、とはいえ明日はふたたび六本木ヒルズに集結。太田さんと関島さんを交えて、大熊さん、なべちゃん、スタッフと共に軽く打ち上げ。どう見ても女将、というかお店のママにしか見えないなべちゃんのおかげで、ダンス白州の食堂に「スナック明子」が急遽オープン(笑)。ママの気配りもあってみんなゴキゲンになり、わたしも普段飲まない種類のお酒を過剰摂取、急激にいい按配になったところに、遠くで花火がドーン!って、あーた、もー、きゃーきゃー言うっちゅうねん。
ほどなくして、太田さんと関島さんのお帰りを総出でお見送り、太田さんも、
「ママ、また来るよ」
と笑顔で帰路に。その後も「スナック明子」はお店を開けてくれて、拙者かなりの酔いっぷり。日付がまわるころにようやくお店も閉店し(笑)、宿へ。と、荷物をおろしてるうちに、大熊さんの衣装がごっそり入った紙袋紛失が発覚!きゃー!っつうかわたしの帽子とか普段着とか、体のとある部分(←人一倍豊か)をしっかり支える大事なアイテムとか入ってんじゃん!一気にくらーい気持ちになり、すぐに思い当たる場所をチェックするも、外は真っ暗なので、屋外にあるとは思えないし、かといって事務局に届いてる様子もなし。今晩はもう遅いから、ということで、仕方なく明日探すことに。ついさっきまでの浮かれた気分から、反動で一気に沈んだうえ、酔いが最高潮にまわってきて、ぐったり(笑)。
「みわぞう・・・しっかり・・・!」
と自分で自分に言い聞かせながら、微妙にデカいお風呂に必死に入って、なんとか一日を終わらせたのでした。

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ライヴの様子 by吉岡茂氏

[link:101] 2005/08/31(wed) 16:19


2005/08/13(sat)青春の1ページ

翌14日のシカラムータ@白州に備えて、前日から車移動。大熊さん運転の機材車に、檳榔姉妹便乗。
ホントは、朝から「クーリヤッタム」という南インドの最古劇のワークショップがあったので、それに参加すべく早朝出発を目指したものの、予想通り撃沈。ワークショップの成果をさっそくステージで見せようと思ったのに(←得意の付け焼刃(笑))叶わずがっくりするのも束の間、檳榔姉妹の渡辺明子さん=通称なべちゃんが突然、ヒューマンビートボックスと化し、シンセタムしか出ないヒューマンビートにさんざん笑かされたり、
「『ゆかたで豊かな屋形船』って3回続けて早く言える?」
と自作の早口言葉に翻弄されたりで、かと思えば、ぺろーんとおなかを出しておやすみになられていたり、でも私が見た瞬間に飛び起きてみたり、おそらくこの夏、国内では間違いなく最も爆笑度の高い旅路がスタート。

そんなわけで一路白州へ、というわけもなく、途中、この間お世話になった甲府の桜座に寄ってお昼をいただいたり、気になっていた古着屋さんに立ち寄ったりなどして、夕方ようやく白州に到着。と、すぐに巻上(公一)さんに遭遇。今年は出演されなかったのですが、ご家族で遊びに来ていて、友だちでもある奥さんと、息子君にも再会、すっかり大きくなって、ますます巻上さんに似てきて、なんだかとっても嬉しくなった。類い稀な才能の持ち主が、次の世代へとしっかり大切なものを伝えている様子に、やっぱり未来は明るいにちがいない、と思えた時間でした。

みんさんの踊りもタイミングよく見ることができ、そのあと、宿に移動する途中、河原に立ち寄り、チンドンとクラリネットとゴロスで、やっぱり笑いながら練習。なべちゃんのゴロス、これがなかなかに素晴らしくて、リズムやらグルーヴやらには人一倍うるさい大熊さんもベタ惚れ。演奏に集中しすぎておかしな按配になるあたり、私にとっても他人事とは思えず、いずれ「なべごろー」をフィーチャーしたいと、笑いながらかたく心に決めたのでした。
一方、久々に自然とたわむれようと、半袖半ズボンのまま、
「うわーい!きゃーきゃー!」
とか言って(←ホントに)草むらに駆け込んでいった大熊さんは、案の定、虫に刺されまくり。どう見ても無防備すぎだっつうの。

夜は、バリのガムラン+舞踊を鑑賞。森の中で、こんなに素敵なプログレを聴けるとは思わず、大興奮。特にみんさんが踊ったときの、新曲のようなものにハートわしづかまれました。
それから男性の踊り手さんが、「野戦の月」の桜井大造氏にそっくりでびっくり!ご存じの方は分かると思いますが、大造さんのお顔つきはインパクトが強烈で、実はこれまでにも、様々なステージで大造さん酷似の方々を見てきたため、やはり各地に大造さんはいるんだ、と思っていたら、大熊さんが、
「いや、もう、『大造』っていう型があるんだよ!」
と、やっぱり笑いながら力説してました。
それにしても素晴らしかった。こういう鑑賞体験ができるのも、白州ならではだー。

で、そのあと、すぐ近くに常連のお客さんカップルの別荘があると聞き、ちょっとおじゃましに伺ってみたところ、なんとも素敵なお家で感激!外装や内装ばかりか、造りそのものが独特で、よくある南欧風なんかではなく、ここにしかない実に素敵な雰囲気。そこかしこに置いてあるオブジェも、ひとつひとつがおしゃれなうえ、テラスでお食事を、と誘ってくれた。ちょっとお茶くらいの気分で来ていたものの、すっかりおなかがすいていたこともあり、何より居心地の良さに負けて、お言葉に甘えてしまった。
出てくる料理はどれもおいしいし、ワインもおいしいし、お水は大好きな炭酸水だし、なに、ここ、プロヴァンス?ってくらいの快適さ。極めつけはBBQ、しかもテラスで炭火で焼いたわけよ。白州産の野菜もおいしかったけど、チキンが激ウマ!かつてボーイスカウトだった大熊さんが、久しぶりにハッスル感満々でまきわりをしたり、なべちゃんのヒューマンビートボックスを聴いたり、わたしがフォースを見せたり、そんなこんなで談笑というか、談大笑するなか、温泉をひいたお風呂もいただいたりして、もう言うことなしの最高の時間を過ごさせてもらいました。Tくん、Aちゃん、本当にありがとう!
なかでも一番の思い出は、みんなで星空を見上げたこと!なんか、すっごい明るい未来のある若者たち、って感じで目キラLラさせて、もう青春のど真ん中。で、青春を謳歌してるうちに、気がついたら時計は4時前でした。ま、青春だからね。

[link:99] 2005/08/25(thu) 17:47

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