こぐれみわぞうのプチ日記:2005-02-18


2005/02/18(fri) カバレットキネマ本番

今日はサーカスのショーみたいなものなので、がっつりゲネをやる手前、入り時間が12時と激早。開場時間まで6時間あっても、段取り確認やら調整やらなにやらで、空き時間などほとんどなく、合間にひと風呂浴びに行こうと企んでいた銭湯マニアの服部氏もがっくり、知人からモンブランで有名な上野のケーキ店情報を入手していた私も次第にやさぐれた気分に。そして演奏における後ろ向きな検討事項というようなことなど(←ぼかしてます)も発生してきて、開演前の楽屋では、檳榔姉妹のあらくれな部分に火がつき、眠っていた毒舌ァー(ドクゼツァー)が目覚めてしまった。ところが開演直前、会場入口に移動する際、さすが鶯谷とばかりに人生本気であらくれちゃってる様子の皆様に遭遇、燃え上がる暴れん坊姉妹もすっかり震え上がっておとなしーくなるなか、オンタイムで開演。
数曲演奏を楽しんだあと、寒空はだかさんの独演が始まり、座って段取りを確認しようと、足元に置いておいた段取り表をとろうとしたら・・・ない!ってことはこのあと全部手探りか?!でも楽器の持ち替えもあったよなあ、とゴロスのストラップとバチを確認して・・・とバチもないじゃん!瞬時にパニック突入、隣の大熊さんに、妖精みたいな声で説明したものの、この人何言ってんのみたいな顔をしていて、どうやら聞こえない模様。どうすんの、バチなかったら音出ないじゃん、じゃあ手か?!と思ったその視線の先に、myバチon大熊さんのクラリネットケース。そこそこ!志村、うしろ!っつうか、大熊さん足元!というわけで無事にバチをゲットして、前半終了。

後半は何より楽しみなヨロ昆撫。一昨年の出会いからゾッコンに惚れこんでる彼らのステージは、何度見てもおもしろくて、体内麻薬が噴出してくるような気分、今回もステージ袖で飛び上がって爆笑させてもらいました。もしかして客席から見えてた?
FARMYARD ANIMALS TRIOさんたちは、2001年にロンドンのバービカンセンターでのシカラムータのライヴを観に来てくれていたそうで、それ以来メールをくれたり、音源を送ってくれたりなどのやりとりがあり、今回の来日がちょうどいいタイミングだったので、急遽出演してもらいました。大熊さんと私が彼らの演奏に合流する際に、
「いやあ久しぶり!」
と言っていたのは、そういう経緯があったのでした。

そして、メインの藤山新太郎さんの芸では、服部夏樹氏のギターに支えられるなか、大熊ワタルさんのクラリネットからまるで尺八のような音色が響いてきてびっくり。と思っていたら、今度は幕の後ろに控えていた関島岳郎さんのリコーダーから、まるで能管のような響きが。このときの3人は、まちがいなく裃(かみしも)着て黒御簾の後ろにいたぞ。
で、最後のフィナーレの曲は大原裕氏の「旅行」。ホントにいい曲だ。

打ち上げは近所の居酒屋さんで。よくあるチェーン店なので普段は敬遠しているのですが、久しぶりに入ったら料理のクオリティが高くてびっくり。公演が一応成功したことと、動員もまずまずだったことから、かなりいい按配に打ちあがるなか、日付は2月19日、大熊さん45回目の誕生日をみんなでお祝い。更にいい按配になったと思いきや、そろそろ終電の時間ということで興奮さめやらぬうちに帰路に。ところが、乗りたかった電車に間に合わず、新宿駅での乗り換えが大変な事態に。とはいえ三鷹行きの最終にはなんとか乗りたかったため、すでに満員状態完成でノーモアな雰囲気むんむん、車内からは一致団結おことわりの視線を痛いほど感じながら、「すいません!」連発でデカい楽器と共に乗らせていただきました。ふぅー、ひとまず安心、と後ろを振り返るとそこには、大熊さんが躊躇してひとりホームにぽつーん、その瞬間、夕方の暴れん坊姉妹が再び立ち上がり、男前になったみわぞうは
「すいませんけど乗ります!」
と、ホームアローンな大熊さんを
「乗っちまいな!」(←ちょっと脚色)
と強引に追加乗車させて、その後は車両全体に届ける気持ちいっぱいで四方にお礼を言い、なんとか暖かい自宅へと帰ったのでした。同じ車両にいた皆さん、本当にありがとう!

そんなわけで、撮影ポイント満載ながらもバタバタと慌ただしすぎて、1枚も写真撮れず。誰かいいショットがあったらぜひメールで送ってください。

[link:51] 2005/02/22(tue) 23:50