こぐれみわぞうのプチ日記:2006-07-21


2006/07/21(fri)素敵な本、素敵な音楽、素敵なアーティスト

大熊さんが数ヶ月前から携えて熟読していた本を、
ついさっき、わたしも一気に読了しました。


『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから』
志田歩著/雲母書房



志田さん、素敵な本、書いたんですね。
素晴らしい。

玉置浩二さんはもちろん、
安全地帯のボーカリストとして、
他に類を見ない味のある役者さんとして、
ブラウン管でよく見聞きしていましたが、
アーティストとして、こんなにも素敵な音楽を生み出していた方であり、
人として、こんなにも魅力ある素敵な方だと気づくのに、
つい今しがたまで時間がかかってしまったというわけです。

歌手として、俳優として、芸能界では大成功をおさめて、
ダイヤモンドのようにキラキラと乱反射させていた宝石を、
まるでやわらかなケーキであるかのように、静かに手でほぐして、
中に詰まっていたレーズンやらプルーンやら、時にはスパイスに至る、
様々な隠し味を探し当てて見せてくれるような、
志田さんの愛ある視点にいざなわれて、
いまや玉置さんにすっかり夢中!

大熊さんが参考資料として、まさにその著者である志田さんからお借りしてきたアルバムを、
立て続けに数枚聴き通し、聴き返した今、
こんなにも素晴らしく際だつ音楽性が、有名すぎることでかえって、相応の光が当たっていないことに、
首を傾げています。
って、私自身もそのひとりだったわけですが・・・。

特に、安全地帯の『VIII 太陽』というアルバムは、楽曲もアレンジもおもしろかった。
それからご存じの方も多いかもしれませんが、玉置さんのソロアルバム『カリント工場の煙突の上に』
ハートどころか魂まで揺さぶられました。
これを名盤と言わずして何を名盤と言うんだろう。
聴き応えあるどころの騒ぎじゃないぞ。
彼は、まちがいなく、歌うために生まれてきた人だ。

ああ、素敵な本を一気に読んで、素敵な音を一気に聴いたら、
疲れるどころか、ものすごい活力がチャージされた思いです。

わたしたちはどうやら彼を過小評価してます。
いまからだって遅いことはありません、
皆さんもぜひ、この本を読んだうえで、
心新たに、玉置さんの音楽に真摯に耳を傾けてみてください!
何度も食べたつもりになっていたのに、
実はまだ味わい切れていなかった深いおいしさが、
このケーキには秘められています。

[link:121] 2006/07/21(fri) 20:07