大熊ワタル気まぐれ日記:2009-06-24
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2009年06月24日(水)
沖縄慰霊の日
夏至も過ぎ、昨日は沖縄慰霊の日だった。
東京にいると、ニュースや新聞を見ないと、気付かずに過ぎてしまうことかもしれないけれど、僕には、それなりに身近に感じられる日だ。
僕なりに沖縄の人々や音楽などと親しんできたということもあるが、それとはまた別の理由のためでもある。
時々、小平霊園にある添田唖蝉坊の墓参りをする。もちろん、唖蝉坊自身は直接、沖縄とのかかわりはなかった。しかし、彼のお墓のお隣さんが、ウチナンチュウの一家のお墓なのだ。一目で沖縄の人と分かる、典型的な沖縄の姓だ。
まだ唖蝉坊の墓参りに行きはじめの頃、何気なく、そのお隣の墓誌に目が行ったのだが、そこに記されている簡潔な事実に、さっと血の気が引き、しばらく茫然としてしまった。お年寄りから幼子までの一家の何人もの人が、慰霊の日の直前に亡くなっているのだ。
見ず知らずの「新垣さん」一家。どこでどうして命を落とすことになったのか僕は知らないままだ。それでも、毎年、慰霊の日が来るたびに、この一家のことを思い出さずにはおれない。
そして、あれは井伏鱒二の『黒い雨』の中のセリフだったか、「どんな正義の戦争よりも不正義の平和のほうがまだましだ」という言葉が思い返されてくるのだ。
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2009年06月24日(水) 03:58
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東京にいると、ニュースや新聞を見ないと、気付かずに過ぎてしまうことかもしれないけれど、僕には、それなりに身近に感じられる日だ。
僕なりに沖縄の人々や音楽などと親しんできたということもあるが、それとはまた別の理由のためでもある。
時々、小平霊園にある添田唖蝉坊の墓参りをする。もちろん、唖蝉坊自身は直接、沖縄とのかかわりはなかった。しかし、彼のお墓のお隣さんが、ウチナンチュウの一家のお墓なのだ。一目で沖縄の人と分かる、典型的な沖縄の姓だ。
まだ唖蝉坊の墓参りに行きはじめの頃、何気なく、そのお隣の墓誌に目が行ったのだが、そこに記されている簡潔な事実に、さっと血の気が引き、しばらく茫然としてしまった。お年寄りから幼子までの一家の何人もの人が、慰霊の日の直前に亡くなっているのだ。
見ず知らずの「新垣さん」一家。どこでどうして命を落とすことになったのか僕は知らないままだ。それでも、毎年、慰霊の日が来るたびに、この一家のことを思い出さずにはおれない。
そして、あれは井伏鱒二の『黒い雨』の中のセリフだったか、「どんな正義の戦争よりも不正義の平和のほうがまだましだ」という言葉が思い返されてくるのだ。