大熊ワタル気まぐれ日記:2006-05-05


2006年05月05日(金)駒場の博物館〜下北沢へ、ぶらぶら歩き

前日のライブ帰りに下北の駅で見たポスターが面白そうだったので行ってみた。

「江戸の声」
黒木文庫でみる音楽と演劇の世界
http://tdgl.c.u-tokyo.ac.jp/~bihaku/2005.htm#edo

 東京大学駒場キャンパスに、黒木文庫という演劇書コレクションがあります。旧制東京高等学校教授黒木勘蔵(1882-1930)が築いたもので、約3千点から成ります。氏は教務のかたわら、音楽文献を調査し、近世日本音楽を一箇の研究分野に押し上げるほどの功労者でもあり、一代の目利き、本のコレクターでもありました。
 戦火をくぐった蔵書は、やがて新制・東京大学教養学部文学部国文学漢文学教室へと移り、以来半世紀以上、広く活用される機会がないまま、銀杏並木を臨む静かな一室で眠っていました。展覧会では、関連資料から、音楽の正本(演奏記録)と稽古本、義太夫節、そして近世から近代に至る歌舞伎といったジャンルの資料から、百余点を初公開します。
<以上、HPより抜粋>

駒場東大は何度目かだが、はたして何年ぶりか、「風の旅団」公演弾圧騒ぎ以来か?
いや、89年のXデー自粛騒ぎに抗するイベント「NOISE in Xes」のときだったか。
だと17年ぶりか・・・。

ポスターに引かれたのと、入場無料だったこともあるが、天気のよいうちに散歩しておきたかった。
東大の博物館は初めて。長唄にいたる近世音楽の変遷、書誌の貴重な展示。
ほとんど、出版資料のみであるが、原資料(出版物)と、補助的な絵図や年表、概説などで、声や音が響きあった様子は、じゅうぶん感じられた。
ひとくちに長唄といっても、常磐津や清元、新内の違いなど、なかなか知る機会が少ないが、その辺りを大づかみに概観するにはよい機会だった。

その後、池ノ上から、下北沢界隈を散歩。先日散歩にもってこいの地図をゲットしたので、いつもの駅周辺ではなく、まわりから迫ってみたかったのだ。
森巖寺や代沢八幡はもう夕暮れで、脇を通り過ぎるのみだが、地形の起伏がよくわかる。下北沢の「沢」、つまり丘陵に挟まれた谷であることをあらためて実感。寺の敷地にあるはずの富士塚が半分にスライスされ、悲惨な姿。墓地の整備で半分削られたようだ。

スズナリに出来た古本屋で、実相寺監督の文庫本「怪獣な日々」と、去年亡くなった貝原浩画伯の天皇風刺漫画ゲット。後者はまさに?]デー前夜〜自粛騒ぎのころに出た本だった。「怪獣な日々」はすでに1冊持っていたような気もしたが、状態と値段でつい買ってしまった。

[link:31] 2006年05月11日(木) 02:11